EC2016(Entertainment Computing 2016)

土田修平(神戸大学)

2016年12月12日から14日にかけての3日間,大阪グランフロントと相愛大学にて開催されたエンターテインメントコンピューティング2016に参加しましたので,参加報告をさせて頂きます.
私は「複数の移動ロボットを用いた身体パフォーマンスの印象評価」というタイトルで口頭発表及びデモ・ポスター発表をさせて頂きました.私の研究は,身体を用いたパフォーマンスに移動ロボットが加わった際の観客が抱く印象を調査したものです.実際のパフォーマンス映像や,被験者のアンケート結果をまとめたグラフを準備し,発表に臨みました.参加者の皆様から,主に実験設計や評価手法といった観点で多くのご意見を頂くことができ,大変勉強になりました.

発表の様子

発表の様子

今年はACE2016との共同開催で,1日目は大阪グランフロントで行われました.口頭発表が行われている会場とは別にデモ会場が一般公開されており,学会参加者以外の方も来場されていました.また,昨年度のEC2015招待講演者である「水曜どうでしょう」ディレクター藤村忠寿氏が「ダウンタウンDX」プロデューサー西田二郎氏とタッグを組み,デモ発表を面白可笑しく紹介していました.その様子はLINE LIVEで映像配信され,さらにはデモ会場のメインステージにもプロジェクタで大きく映し出されており,いつもの学会発表とはまた違った盛り上がりを見せていました.

藤村D西田P、ECを斬る_1

藤村D西田P、ECを斬る_中継の様子

藤村D西田P、ECを斬る_取材の様子

藤村D西田P、ECを斬る_取材の様子

藤村D西田P、ECを斬る_ステージ

藤村D西田P、ECを斬る_ステージ

2, 3日目は相愛大学にて行われました.坂本大介先生,藤井叙人先生,長谷川晶一先生方による「EC研究を論文にするためには」を考えるセッションが非常に印象的で,この分野における実験の設計,システムの評価の難しさを改めて考えさせられました.
ECでは2013年度より毎年,多人数参加型のオーガナイズドゲームが行われています.今年は,参加者一人一人がWeb上で研究室を運営するゲームでした.研究資金を稼ぎながら学会発表を行っていくのですが,これが本当に面白かったです.基本,画面を開いた状態で放置をしていれば勝手に研究資金が溜まっていく仕組みなのですが,他の参加者と共同研究を行ったり,研究室の学生を育成したりと様々な楽しみ方があり,このゲームを他の学会が買ってくれるのでは?と考えてしまう程の完成度でした.

ゲームに熱中している様子

ゲームに熱中している様子

ゲーム画面_1

ゲーム画面_2

ゲーム画面

井村先生がオーガナイズドゲーム説明中

井村先生がオーガナイズドゲーム説明中

オーガナイズドゲーム結果発表

オーガナイズドゲーム結果発表

参加者同士でゲームを楽しみつつ,活発な議論も行われているEC2016は,私にとって非常に刺激的な場であり,大変勉強になりました.もっともっとこの分野を盛り上げていけるよう,これまで以上に研究に励みたいと思います.