第41回 情報処理学会 エンタテインメントコンピューティング研究会 

山田知之(北海道大学)

2016年8月5,6日に、サン・リフレ函館にてEC研究会が開催されました。
この時期は函館最大のイベントである「函館港まつり」が行われており、北海道新幹線が開通したこともあってか、函館駅付近は多くの人で賑わっていました。

今回のEC研究会は初めてGI(ゲーム情報学)研究会と合同で開催され、双方にとって新鮮な意見交換が活発に行われておりました。セッションは「ゲームAI協議会」「ゲームの分析」「ユーザ支援」「ゲームのAI」「パズルゲームの理論」「学び・遊び」「ゲーム内の人間の行動」「ウェアラブルデバイス」の8つに分かれており、合計で24件の発表が行われました。

私自身はEC研究会側での参加だったので、GI研究会の発表は特に新鮮で興味深いものでした。研究テーマとして取り上げられていたゲームが将棋や人狼などの有名なものだけでなく、多種多様であったこと、中には自らゲームを考案して研究対象とする方もおられたことが非常に印象的で、どんなゲームも対象としてしまう研究意欲の高さを実感しました。

EC研究会側の発表もユニークで、ECらしいものが多かったと感じました。個人的には、筑波大学の古舘さんらによる「たまピラ:家庭での食育支援システム」が特に興味深い研究でした。これは、動作に合わせて効果音のなるピーラー型のデバイスにより、食育支援を行う研究ですが、身近なものを上手く利用している上にデザイン性も高く、遊び心に満ちた良い研究だと感じました。

SIGEC41th 会場の様子

SIGEC41th 会場の様子

懇親会は8月5日の夜に行われ、旬のイカや北海道名物のジンギスカンに舌鼓を打ちながら、他研究室の先生方や学生の方々と有意義な会話ができました。研究に関する真面目な話はもちろんのこと、少し前に公開されたポケモンGOに関する話まで、内容は非常に多岐に渡る愉快な懇親会でした。

次回はエンタテインメントコンピューティング2016として、11月12日(土)から11月14日(月)にグランフロント大阪、相愛大学本町キャンパスにて行われます。