EC2017(Entertainment Computing 2017)

松浦悠(電気通信大学)

エンタテインメントコンピューティング2017(EC2017)が2017年9月16日から9月18日にかけて,東北大学電気通信研究所にて開催されました.

私は「Cheer Me!: 生放送に対するコメントを用いた視聴者参加型ゲーム」と題して口頭発表をさせて頂きました.この研究はゲームプレイ映像を配信する生放送について,視聴者が参加できるゲームシステムを提案したものです.評価手法やゲームデザインについての貴重な意見を頂くことができ,大変勉強になりました.


発表の様子

1日目は,口頭発表,デモ発表.企画講演に加え,東北大学電気通信研究所 先端音情報システム研究室の見学が行われました.157chスピーカーアレイによる空間再生システムのデモでは,目をつぶればそこに音源があると錯覚してしまう現実感を体験することができました.


デモ発表の様子


先端音情報システム研究室の見学

2日目午後のEspecial Papersの口頭発表では特に興味深い発表を聞くことができました.中でも,映像の音声から生成した振動を提示する「視聴覚コンテンツの音情報から生成した振動の高次感性促進効果」,モーターと糸によって簡単に布の形状をコントロールする「Filum: 環境やユーザに即して既存のテキスタイルを動的に変形させる糸と縫い方」が印象に残っています.また,鹿野護氏による招待講演では,一人一人の自主企画や個性を生かした組織作りについて,重要な知見を学ぶことができました.

3日目は台風18号のため,残念ながら中止となってしまいました.中止となった口頭発表は今後の研究会に振替枠が準備される予定です.

ECでは毎年,多人数参加型のオーガナイズドゲームが行われています.今年は,オーガナイズドゲームに加え,発表内容などについて議論を行うことのできるチャットシステムが用意されました.ゲームの内容は参加者一人一人がロボットを作り,採掘場に送り込んでアイテムを発掘していくものでした.ロボットを作る素材はチャットルームで議論を行うことで得られるため,学生を含めた多くの参加者が議論に参加していました.


オーガナイズドゲーム画面

次回のEC2018は調布・電気通信大学付近で開催される予定です.