高橋祐貴 増田稜(京都工芸繊維大学)
2016年6月2,3日に岩手県立大学で開催されたEC研究会に参加してきました.
6月ではありましたが,盛岡はまだひんやりとしていて,さすが東北といった感じでした.
今回の研究会はHCI研究会と合同で開催され,「Image」「Text」「Simulator」「Body movement」「Social media」という5つのテーマで19件の発表が行われました.また,岩手大学の鈴木護先生による招待講演が行われました.
興味深い研究が多かったですが,私たちはスポーツに関する研究をやっていたこともあり,立命館大学の富高宗一郎さんらによる「VR空間を利用した野球打撃練習システムの開発-投球軌道の関数化によるシミュレータの改善」が印象的でした.この研究は,VR技術を利用し,素振り練習を効果的に行うことができる練習支援システムにおけるバットとボールの衝突シミュレーションを提案したものです.VR技術をこのように使うこともできると知り,今後のスポーツとVRの関わりの可能性が広がる研究だと思えるものでした.
招待講演では,科学警察研究所にお勤めになったこともあり,現在は岩手大学の准教授でいらっしゃる鈴木護先生による犯罪心理学に関するお話をしていただきました.振り込め詐欺やなりすまし詐欺など,私たちには全く関係ないことだと思っていても,騙し方は日々進化しており,私たちが詐欺の被害に遭ってしまう可能性は十分にある,など普段聞くことの出来ないような大変興味深い内容のお話でした.
1日目の夜に行われた懇親会では,美味しいビールを飲みながら,他大学の研究室の生活や普段聞けない先生方のお話をたくさん聞くことができ,とても楽しい時間を過ごすことができ,研究のモチベーションがあげるとても良い機会でした.
はじめての研究会の参加でしたが,様々な研究を知り刺激を受けました.また自分の発表の質疑応答では,今後の研究の参考になる意見をたくさん頂けたので,今後の研究活動に活かせるよう頑張ります.
発表の様子
次回の第41回EC研究会はゲーム情報学研究会(GI)と合同で2016年8月5,6日にサン・リフレ函館にて開催されます.