14 6月

エンタテインメントコンピューティング2019発表募集

エンタテインメントコンピューティングシンポジウムは、エンタテインメントコンピューティング (EC) のための新技術、ECの新しい可能性、ECと人や社会とのかかわりなどをテーマとする学術会議として2003年より毎年開催され、本年が17回目になります。本年はテーマを『SDGs』として、九州大学芸術工学部大橋キャンパス(福岡市南区)を舞台に開催いたします。

九州大学芸術工学部の前身である九州芸術工科大学は、1968年「技術の人間化」という理念を標榜して大橋の地に誕生し、平成30年に創立50周年を迎えました。設立当時は公害などにより高度成長に歪みが見え始めた時代であり、その背景の中で掲げられた「技術の人間化」とは、技術の発展を人間的基準に立脚して進め、現存する技術を人間の福祉と生活の一層の充実のために役立てようというものでした。そしてこの理念は今回設定した『SDGs』というテーマや、昨今の生活に欠かせないコンピューティング技術と、人間の喜びを産み出すエンタテインメントの関係性を探求する本研究会の活動指針と重なるところが非常に大きいと考えています。

『SDGs』は国連により定められた2016年から2030年までの国際目標であり、「すべてのひとに健康と福祉を」や「質の高い教育をみんなに」など、持続可能な世界を実現するための17のゴールを有し、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。この目標を実現するための手法として、エンタテインメントコンピューティングは非常に有効であり、かつ具体性、実現性も高いと考え2019年のテーマに設定しました。

本年もエンタテインメントコンピューティングの発展に向けて、未来を刺激しうる、様々なEC研究の発表を募集いたします。テーマである『SDGs』は複数のゴールを持っており、多様な目的設定が可能と予想されますが、それに限定されない魅力的な提案も合わせて募ります。皆さまの先進的かつ幅広いEC研究の発表をお待ちしています。

【開催概要】
開催日程:2019年9月20日 (金) – 22日 (日)
開催場所:九州大学 芸術工学部 大橋キャンパス (〒815-8540 福岡市南区塩原4-9-1)
発表申込締切: 6月28日 (金)  7月5日 (金)に延長しました
原稿提出締切:7月26日 (金)
http://ec2019.entcomp.org/

【発表種別】
口頭発表ロング:6-10ページ原稿 (発表18分,質疑7分が目安) デモ申込み可
口頭発表ノート:2-6ページ原稿 (発表10分,質疑5分が目安) デモ申込み可
デモ発表:2-6ページ原稿 (口頭発表なし)

【Qualificationの施行について】
Qualificationはエンタテインメント性に関する主張の実効性を、学会主催者側が認定(Qualify)して担保するための試みです。これは「体験」を客観的な評価の指標とするための試みであり、研究者側での印象評定系の評価実験を実施することなしに、研究価値を担保していく枠組みです。Qualificationは EC2018において初めて施行されました。EC2019においても。昨年のEC2018での Qualification の実施で得られた知見や反省を活かして Qualification を行います。Qualification認定を受けた研究(システム)については、情報処理学会論文誌特集号への推薦を実施します。印象評定系の評価実験およびその論述にかえて、Entertainment Design Asset(心をどう動かしたいのかという宣言とそのためのデザイン思考をまとめたもの)を審査の対象とできるよう制度設計を進めています。

主催
一般社団法人情報処理学会エンタテインメントコンピューティング研究会 (SIG-EC)

問い合わせ先
EC2019実行委員会
ec2019[at]entcomp.org

04 4月

第52回EC・第183回HCI合同研究発表会

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第52回エンタテインメントコンピューティング研究会・第183回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会 合同研究発表会
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情報処理学会 エンタテインメントコンピューティング研究会 (SIGEC) とヒューマン
コンピュータインタラクション研究会(SIGHCI)の合同研究発表会を開催いたします.

日時: 2019年6月10日(月),11日(火)
場所: 東京大学 山上会館 大会議室
〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1(東京大学本郷キャンパス構内)
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/society/facilities/b07_11.html

【プログラム】

※1件あたりの持ち時間:30分(発表15分・質疑5分が目安),萌芽発表は15分(発表10分・質疑5分が目安)

1日目(6月10日)
10:30-11:30 認識
1 Impression Prediction of Oral Presentation Using LSTM with Dot-product Attention Mechanism
Shengzhou Yi、Xueting Wang、Toshihiko Yamasaki(U.Tokyo)
2 RNNを用いたVR空間を操作する為のジェスチャ認識の研究
市川 ひまわり、 新田 善久(津田塾大学)

13:00-14:30 スポーツ
3 疎に配置した多視点カメラのキャリブレーションを用いたスポーツ選手の3次元位置推定
宍戸英彦、北原 格(筑波大)
4 VRにおける他者アバタとのインタラクションに基づく自己効力感がスポーツパフォーマンスに与える影響の基礎的検討
宮村和志、吉田成朗、成瀬加菜、鳴海拓志、廣瀬通孝(東京大)
5 スマートフォンを用いた自重トレーニング時の姿勢支援システム
Wang Ruiyun、 志築 文太郎、 高橋 伸 (筑波大学)

14:45-16:15 空間・デバイス
6 ガラス管を用いたボリューメトリックディスプレイのための気泡位置制御
鈴永紗也,伊藤雄一,尾上孝雄(大阪大学)
7 座面の座り心地を制御可能な椅子に関する一検討
鈴木 蒼生,藤田 和之,高嶋 和毅,北村 喜文(東北大学)
8 F陣形の構成がロボットによる注意誘導に与える影響
柏井 雄登, 川口 一画(筑波大学)、 葛岡 英明(東京大学)

16:30-18:00 人と音
9 店舗用BGMに最適な新規リラクゼーション音源の探索-猫のゴロゴロ音についての初期検討-
荒井 翔子,大橋 学、 伊藤 有紀、 Uehara Martin,増田 知之(筑波大学)
10 ユーザの機器操作時の音声情報を用いたとまどい推定手法の検討
各務 拓真(筑波大学)、 葛岡 英明(東京大学)、 原田 悦子、 田中 伸之輔 (筑波大学)
11 フロー理論を用いた音楽ゲームの要素が面白さに与える影響の分析[萌芽]
坂本 洸、 橋本 剛(松江高専)

2日目(6月11日)
10:30-11:30 支援
12 逐次型観光を支援する観光支援システム「KadaSola/カダソーラ」の開発
泉 亮祐、 石川 颯馬、 米谷 雄介、 國枝 孝之、 後藤田 中、 八重樫 理人 (香川大学)
13 LEDパフォーマンスにおける故障による違和感の定量化の検討
久保田 倉平、 寺田 努(神戸大学)、 柳沢 豊 (m plus plus co.Ltd)、 塚本 昌彦 (神戸大学)

13:00-14:30 感覚
14 腱振動刺激による運動錯覚と物体接触感覚との相互作用の調査
與野 航、 山崎 陽一、 井村、 誠孝 (関西学院大学)
15 直線運動と回転運動が共存する場合のベクション効果に関する分析と考察(5) ~統合的なベクション強度についての拡張実験~
松田 あゆみ(立命館大学)、 古賀 宥摩(パナソニック株式会社)、 松室 美紀、 柴田 史久、 田村 秀行、 木村 朝子(立命館大学)
16 三次元映像の効用評価法の検証実験結果
蓼沼 眞(NHK)

14:45-16:15 教育
17 プログラミング初学者を対象としたARを用いたタンジブルに制作できるプログラミングツールの提案
服部 圭介、 井上 馨太、 志賀野 桐生、 平井 辰典 (駒澤大学)
18 Unityによる分子描画ライブラリGalahadとそれを用いたVR化学教育コンテンツにおけるユーザーインターフェースの検討
川嶋 裕介、 水谷 祥助、 田 雨時 (大阪大学)、 見取 英明 (株式会社マイスター・ギルド) 、 高木 達也 (大阪大学)
19 高校生を対象としたモノづくりハッカソンの実践
北村 茂生、 赤星 俊平、 松下 光範(関西大学)

16:30-17:00 体験
20 弾き真似・吹き真似で演奏者気分を体験できるエア楽器演奏システムの検討[萌芽]
二本松 蒼介、 牛田 啓太(工学院大学)
21 体験型展示における身体動作入力のためのピクトグラム[萌芽]
小林 桂、 星野 准一(筑波大学)

【発表募集案内】

申込締切: 4月 10日(水) 17日(水)に延長しました
原稿締切: 5月 9日(木)23:59まで ※厳守です。

対象分野:
本研究会では,新しいエンタテインメントを創造するためのエンタテインメント
技術の研究,「面白さ」の基本要素の解明や評価法の確立に向けたエンタテイン
メント性の研究,教育・エクササイズ・福祉などの様々な分野での応用研究など
を対象分野としています.エンタテインメントコンピューティング分野での研究
成果を是非,ご投稿いただければ幸いです.

研究会テーマ:
人工現実感,エンタテインメント,メディアエクスペリエンスおよび一般

連催:
情報処理学会エンタテインメントコンピューティング研究会 IPSJ-EC
情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会 IPSJ-HCI
電子情報通信学会メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎研究会 MVE
映像情報メディア学会ヒューマンインフォメーション研究会 ITE-HI
ヒューマンインタフェース学会デバイスメディア指向ユーザインタフェース研究
会 HI-SIGDeMO
日本バーチャルリアリティ学会
映像情報メディア学会スポーツ情報処理時限研究会 SIP

*** 申込方法 ***********************************************************

フォームからのお申し込みができない方がいらっしゃいましたら,下記のメール
アドレスまでお問い合わせください.
照会先: 濱田健夫 (東京大学)
E-mail: htakeo[AT]iii.u-tokyo.ac.jp ※[AT]は@に直してください。

原稿のフォーマットについては情報処理学会の下記URLを参照してください.
http://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/genko.html

【発表申込み方法】
発表される方は以下の情報処理学会新投稿システムの「発表申込」よりお申込み
ください.
https://ipsj1.i-product.biz/ipsjsig/EC/

萌芽的研究としての発表を希望される場合は,申込の際に,「研究会への連絡事
項」の欄に「萌芽的研究」と記入してください.

【学生優秀賞について】
EC研究会では,学生の優秀な発表に対して,学生優秀賞を授与しております.
発表者が学生の場合,申込の際に,「研究会への連絡事項」の欄に「学生優秀賞」
と記入してください.

19 11月

2017年度学生優秀賞表彰式

エンタテインメントコンピューティング2018において、2017年度学生優秀賞の表彰式が行われました。
以下は受賞対象の論文と受賞者です。

EC44-(5)
人間による二次元キャラクタの動作模倣のための学習支援システムの設計と実装
○田中 大賀 (神戸大学), 寺田 努 (神戸大学), 村尾 和哉 (立命館大学), 塚本 昌彦 (神戸大学)

EC46-(1)
自己実現理論を起点としたEntertainment Design Assetの提案とその分析事例報告
○小笠 航, 片寄 晴弘 (関西学院大学)

EC47-(2)
動的なフォント融合による文字デザイン支援手法
○斉藤 絢基, 中村 聡史 (明治大学)

過去の受賞はhttp://entcomp.org/sig/?page_id=15#awardからご覧になれます。

受賞者の皆様、おめでとうございます!

01 7月

2016年学生優秀賞・特選論文表彰式

第44回EC研究会において,2016年の学生優秀賞の表彰式が行われました.
以下は受賞対象の論文と受賞者です.

EC39-(13)
魅力的な自撮り写真生成のための「盛り」における性差の基礎検討
○森本傑, 橋田朋子(早稲田大学)
EC41-(10)
複数立体スケッチの組み合わせによる空間再構成の試み
○友広歩李, 角康之(公立はこだて未来大学)
EC41-(23)
アクティブ音響センシングを用いた手のジェスチャー認識手法の検討
○山田知之, 棟方渚, 小野哲雄(北海道大学)

※ 従来は「学生発表賞」としていましたが,論文と研究内容も評価の対象となることから「学生優秀賞」と改名しました.過去の学生発表賞はhttp://entcomp.org/sig/?page_id=15#award から見られます.

また,情報処理学会論文誌においてEC研究会が編集を担当した「エンタテインメントコンピューティング」特集号(Vol.57, No.12)から,下記の特選論文が選ばれました.

電子工作キットで自作するインタラクティブ音響浮揚装置
○星貴之 (東京大学)

 

受賞者の皆様,おめでとうございます!